「鉄ッチン」 意外といいかも!!!

「鉄ッチン」 意外といいかも!!!

あぁ ジメジメする・・・・・  この湿度辛いですね。
何回も言ってますが、早く梅雨終わらないかなぁ~。
皆様 如何お過ごしでしょうか。武蔵村山店から発信です。
さてさて今日のネタは・・・・・・「鉄ッチン」 についてです。
正直コレを読めば・・・ 鉄ッチンのイメージは一新される・・・と思います。(笑)

純正スチールホイール・・・そのそっけない形状は、車体のデザインがモダンになればなるほど「浮いた存在」になってしまいます。
多くのクルマ好きがアルミホイールの購入を考え、その瞬間から純正スチールホイールの存在は忘れ去られ、それどころか、どう処分しようかと悩みの種になってしまったりもします。
たしかに鉄は重たいです。
しかし、重いからこそできるだけ軽くなるように設計され、あのそっけないデザインもじつは軽さと強度の高いバランスを保持するためのものだったりします。
それに加えてなにより製造コストが安いというところが大きいわけですね。メーカーとしては、作りやすく、安くもしやすい。
簡単に見積もるとこんなあたりがスチールホイールのメリットになりそうなのですが・・・。
多くのアルミホイールは鋳造という製法のメリットを活かして、造形自由度の高さから「デザインが良い」という点が大きな購買理由になるでしょう。
アルミ合金と鉄の比重は、約2~3倍、鉄の方が重いとされています。つまり同じ量の材料で作る場合アルミの方が圧倒的に軽く作れるわけですが、
その代わりにアルミは鉄に比べ衝撃に弱く、実際に大経アルミホイールのリムが「歪む」なんていうトラブルも耳にしますよね。
ですから、アルミホイールはより丈夫に作る必要があり、それだけ分厚くなり、材料コストや製造コストも大きくなっていきます。
そして、じつは、アルミホイールを丈夫に作るために「鉄ホイールより重くなってしまう」という逆転現象も少なくないのです。
購買理由の一番手に「デザイン」を挙げたのはそんな理由からです。

 

E46型BMW3シリーズを例にご紹介しますと、このモデルには多様なアルミホイールが用意されているのですが、有名なところでは「エリプソイドスタイリング」と呼ばれるタイプで、7J✖16サイズで7.39キログラムと、純正品としてはきわめて軽量です。
じつはこれ、純正ながらアルミ鍛造品であり軽くて当然といえば当然です。他「スタースポーク45」や「クロススポーク42」では8.6キログラム。タイプによっては9キログラムを越すものもあり、同一車種用の純正ホイール同士で1キログラム以上も重さが変わるというのも興味深いところ。

 

そして、この画像のホイールは純正スチールホイール7J✖16+ホイールカバーです。全然目立ちませんし、廉価グレード用のものではあるのですが、しかしこの鉄ホイールの単体重量は8.48キログラムと言われています。実際にはホイールカバーの重さも入りますからさらに重量は嵩むはずですが、それにしても、アルミホイールと同等レベルかそれ以下の重量に抑えたスチールホイールを、サラッと標準装備するBMWのこだわりも見事です。
自動車メーカーがもっとも気を使う点・・・それは、製造品質。
ホイールバランスという言葉をお聞きになったことがあると思いますが、ホイールもタイヤも、じつは円形でありながら完全な円形ではありません。
それ故にタイヤ屋さんで取り付けの際にバランスウエイトを取り付け、振動が発生することを抑えます。
ポイントはそこなのです。
純正ホイールは真円性を非常に重要視して品質管理されます。それは、少しでも振動を抑えたいことと、高速走行時のジャダー(ハンドルのガタつき)によるクレームを回避したいという目的からです。
ましてやアルミよりもはるかに数多くばら蒔かれるスチールホイールですから、製造品質にばらつきがあると即膨大なクレームの対象ともなりかねません。走行中の振動というのは、じつは原因を探るのが非常に複雑で、様々な要因が考えられます。
もし仮にトラブルシュートすることを考えたときに、大量製造され、品質にばらつきの出やすいホイールにおけるトラブル因子は最初から潰しておきたいというわけです。
純正スチールホイールというと、冬タイヤ用とか予備用として倉庫に眠っていることも少なくありませんが、じつは決して妥協して作られているものではない、そんなあたりをご紹介してきました。
予算の関係でアルミを選べなかった人も多いと思いますが、そこは堂々と、「鉄ッチン」で乗っていただきたいと思います!

ではでは。

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