「ナット」軽けれりゃいいって問題ではありません。

「ナット」軽けれりゃいいって問題ではありません。

みなさん、こんにちは。
春の陽気はどこえやら・・・今週はまた冷え込みが戻ってくるそうですので、また着こむことになりそうですね。

さてさて。
春になるとスタッドレスから夏タイヤに交換する時、ナットも社外のものに交換することがありますよね。そのなかでも鉄製のナットなら問題はないのですが、ちょっと怖いナットも中にはありまして・・・・
以前も当ブログでも書かせていただきましたが、重要なことなので、改めてアップしますね。

ここ最近、外したナットを見ると内側のネジ山がツブれていたり、ホイールとの接触面が「カジり」をおこしていたりという状態が多くみられます。

それってほとんど「レーシングナット」などと呼ばれている「アルミ製」もしくは「ジュラルミン製」と言われているアルミ合金で作られたナットで起こっています。

 

(画像は参考です。おそらく本文と関係ありません。)
そもそも、鉄製のナットをレーシングナットと呼ばれる「アルミ(ジュラルミン)製」ナットに交換するメリットって何でしょう?
考えられるものとしては
・鉄製ナットよりも軽量である
・アルマイト加工などがされているのでカッコ良く錆びない
というところでしょうか。

なるほど。
それぞれ、一理ありそうですけどね。
我々タイヤフィッターのスタンスについて最初にお知らせしておくと
「アルミ(ジュラルミン)製ナットは百害あって一利なし」
です。厳しいですか?

なぜこういう言い方をするのか考えていきます。
ここで言うジュラルミンはアルミ合金の中でも一番硬いとされる7000番台の合金ですが、それでもボルトやナットとして使用するのであれば、その 強度は鉄に劣ります。



 

 

 

まず、メリットのひとつと言った「軽量」の部分。
皆さん知っているようにアルミ(やジュラルミンを含むアルミ合金)は単純に鉄と比べて比重が軽いので、”同じ形状であれば”確かに鉄と比べると軽 量です。

ただしこれは「同じ形状であれば」です。
鉄と比較して軽くもろいアルミ合金に、鉄と同じ部品強度を持たせようとすると、大きく厚くなります。単純な話ですね。

今回考えている部品はホイールナットです。
使用する場所を考えた時にナットを大きく厚くすることは難しいと思いませんか?
巷で販売されているレーシングナットはネジと当たる部分が長くなっているものもありますが、鉄製ナットと比較してもその大きさに大差はありません。
大きく厚いナットにすれば軽量化のメリットがありませんし、ゴツくて取付ができなくなるので当然でしょう。

まずここで1つの結論が出ます。「鉄製ナットと比較して部品強度が足りない」のです。

そして、ホイールナットが車両1台当たり20ケ使用されていると仮定し、鉄製の物をアルミ合金製に交換した場合、どのくらい軽量化ができます か?
トータルで2kgも軽くならないんじゃないでしょうか。
この2kg、室内の不要な荷物を降ろす方がよっぽど手っ取り早いと思いますよ。
良く、腰下の軽量化は腰上の軽量化に比べて効果が高い。といいます。
サスペンションやタイヤホイールなどの可動部分が軽量化されるので確かに有効ですが、それは何より安全な部品を使用してこそ。
強度の足りない部品を使っての軽量化。本末転倒です。

そして一番の問題が「膨張」です。このお話は次回にしますね。

ではでは。

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