「アルミレーシングナット」お薦めできません!!

「アルミレーシングナット」お薦めできません!!

みなさん、こんにちは。

今日は一段と冷え込みますね。


前回のあらずじ。
ここ最近、外したナットを見ると内側のネジ山がツブれていたり、ホイールとの接触面が「カジり」をおこしていたりという状態が多くみられます。
それってほとんど「レーシングナット」などと呼ばれている「アルミ製」もしくは「ジュラルミン製」と言われているアルミ合金で作られたナットで起こっています。

 

「アルミ(ジュラルミン)製ナットは百害あって一利なし」
ここで言うジュラルミンはアルミ合金の中でも一番硬いとされる7000番台の合金ですが、それでもボルトやナットとして使用するのであれば、その 強度は鉄に劣ります。
「鉄製ナットと比較して部品強度が足りない」
そして、ホイールナットが車両1台当たり20ケ使用されていると仮定し、鉄製の物をアルミ合金
に交換した場合、どのくらい軽量化ができます か?トータルで2kgも軽くならないんじゃないでしょうか。

この2kg、室内の不要な荷物を降ろす方がよっぽど手っ取り早いと思いますよ。

良く、腰下の軽量化は腰上の軽量化に比べて効果が高い。といいます。
サスペンションやタイヤホイールなどの可動部分が軽量化されるので確かに有効ですが、それは何より安全な部品を使用してこそ。強度の足りない部品を使っての軽量化。本末転倒です。
という話をさせて頂きました。


そして今回は「熱膨張」についてお話しを致します。
金属は熱を受けると膨張します。アルミは鉄と比較して熱膨張率が高い。
すなわち外部から同じ熱を受けた場合、アルミは熱よりも大きく体積変化が起こるのです。
自動車の中でも特に温度が高くなるブレーキのすぐ近くで使用されるホイールナットですが、このブレーキからの熱を受けてレーシングナットはハブボ ルト
よりも大きく膨張してしまうのです。
さて、どうなるか・・・・・
走行後など、ホイールが熱くなっている時にはレーシングナットが膨張していてゆるみがち → ここで増し締めをする → 走行が終わってホイール が冷えるとナットの膨張が収束して元の形状に戻る → ネジとの当たり部分に余計な力がかかる(締め付けがきつくなる) → ナットを外す際に余計な力がかかっていて無理に外すので壊れる。
このメカニズムは分かりますか?
初回でちらっと触れた「カジり」もこの熱膨張が原因の一つになります。そもそもの話、組み合わせてがっちりさせて使用するための部品なのに、熱膨張率が違うものを組み合わせるなんてダメです。危険です。危険すぎます。
さて、長々と書いてきましたが、アルミ合金製レーシングナットは鉄製ナットと比較して
・部品強度が足りない
・ドレスアップパーツとしては役不足
・使うことによってゆるみが発生しやすい
・軽量化の効果は薄い
など、得られるメリットよりも発生するデメリットの方が大きいものです。
デメリットを説明するのには熱膨張の話だけでも十分危険について理解してもらえると思います。自動車の中で大きな要素を構成するホイールとタイヤ。
これを留めているホイールナットがダメでタイヤが外れることを想像してみてください。
非常に危険なんです。
ネット販売で見かける「鍛造アルミナット」鍛造だから大丈夫なんてことはないともうわかりましたね。
材質の違うアルミ合金製ナットを鉄製ハブボルトと組み合わせて使用する時点でアウトなのです。
長々と書きましたが、パーツ交換を行う際にはよく考えて何がメリットで何が出メリットなのか。安全に問題がないのかをよく考えて交換してください ね。
レーシングナット、薦めません!

 

これを見て怖くなった方!!ナットは鉄製のもに変えましょう!!

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