バランス調整は必須であります！！
本日のテーマはバランス調整です。前のブログでも触れているのですが今一度考えてみましょう。
そもそもバランス調整とは必要なのか・・・・必要です！
タイヤには軽点、ユニフォミティーマークがついていますがこれはあくまで目安であり、理論上そのマークに合せればいいというものであります。従って実際にホイールに組みあがった状態ではホイールの歪み等で理論どおりにいかず、狂っていることが多いのです。
そこでこのバランス測定器であるバランサーでしっかりかけてあげます。
早速計測してみると・・
なんやら数字がでてきましたね～。
写真から向かって右側がアウター、左側がインナーの重さの数値となります。
これを参考にウェイトを貼ってあげて・・・(打つタイプもあります。)
「0」になりました。これでタイヤとホイールのアンバランスが改善されています。
ざっくりとバランス調整の仕方をご説明しましたがここからはなぜ？というところを簡単にご説明しましょう。
そもそもタイヤやホイールは一見丸く作られているように見えますが、実際は真円ではありません。真円ではないタイヤやホイールは、回転し遠心力がかかると実際に
はきれいに回りません。上下左右にブレが生じます。これは形や、重さにバラつきがあるためです。
そこで理論上登場するのがまず「軽点」。
タイヤ単体の円周上で一番軽い部分となっています。
一般的に認知されているのはこの軽点マークとバルブの位置を合わせてタイヤの組み付けを行うという事ですね。
タイヤの軽い部分とホイールの重い部分(バルブがある為)を合わせることで重量を相殺してあげるという事ですね。
しかし理論上ではバランスが良くなるのですが実際にはそうでもなかったりします。その理由として、ホイールの一番重たい部分がバルブの位置とは限らないからです。
次に「ユニフォミティマーク」。
こちらは重量ではなく、タイヤの均一性を表すサインとなり、簡単に説明をするとタイヤの外周が一番広い部分にこの赤いマークがつき、ホイールの外径が一番小さい場所に白いマーク(青いマークの場合もあり)がついており、このマークを合わせることでより新円に近い状態でタイヤを組みつけることができます。
しかし現実として一部の車種にしかホイールの白いマークはついていない為、合わせることは難しいと言わざるを得ません。
また、ホイールの精度・タイヤの精度はどんどん上がってきているのでこのユニフォミティマークを合わせずともタイヤホイールがブレないことがほとんどなんです。
だからこそ組み上げたタイヤホイールセットは一回バランサーにてチェックしたほうがいいのです。我々の経験からするとこれを合せたからといってもウェイトを貼らないことなんて非常に稀でほとんどはウェイトをつけてアンバランスを相殺してあげます。
なかなか説明が下手ですいません・・・。ここから先はほっとくとどうなるの？です。
バランスがとれていないタイヤホイールはきれいに回ってくれない為、ある一定の速度(80～100キロ程度)から速度を上げるとハンドルがブレたり、車体のゆれが強くなったります。これは高速道路なんかででる分かりやすい症状です。他にも因果関係がありバランスではない可能性ももちろんありますがバランスがとれていないとこういう症状になるので覚えておいて損ではありませんよ～。
しかし社外ホイールを使っている皆さん！ハブはあってますか？
社外ホイールは、センターボアのクリアランスが広く、センターボアでホイールの位置決めができないので、取り付け時、ホイールはスタッドボルトに釣り下がっている形になるので、ボルト穴のセンターも出ていない状態になります。
つまりは均等に締めていったとしても最初からズレている為センターがでません。これによってきれいに回ることができないのです。
これを解消するのがハブリング！！
もし社外ホイールを使っているオーナー様でハンドルブレの悩みがある方は一度使ってみましょう。
正直バランスでもなく、ハブリングでもないとしたら車体側がなんら悪さをしている可能性があります。
よく、バランス調整はいらないから組みつけだけやってくれ！というご要望をお聞きします。心苦しいのですが、当店ではセット料金でのご案内としております。
それはなぜかというと上記の理由があるからです。
バランス調整は必須であります！！ということでご理解いただければと思い、本日はこの辺で失礼致します。
