窒素ガス!

窒素ガス!

太陽がでているとぽかぽか陽気・・・とまではいきませんが暖かくなってきました。もう少し朝晩と暖かくならないかなぁ~。

「春眠、暁を覚えず」・・・怒られますね(笑)すいません(笑)

 

本日のテーマは窒素ガスです。

 

3dd6d6f15e

 

巷で言われている窒素ガスのイメージというと・・・
・乗り心地が良くなる 
・転がり抵抗が減って燃費が良くなる 
・ロードノイズが小さくなる

 

タイヤフィッターではこの効果は「ない」。と考えます。

あくまで窒素ガスの効果はというと・・・
・ホイール(やタイヤ)が錆びにくい 
・温度変化に伴う内圧変化が少ない

 

これが窒素ガスの効果と考えます。

 

そもそも「ボンベから充填される窒素ガスは水分を含まない。」ということ。
水分を含んだ空気は温度が上昇すると水分の膨張が激しいため、水分を含まない窒素に比べて体積変化が大きくなります。
密閉したタイヤ内部に通常の空気を充填した場合、温度が上がると内圧も上がってしまうということですね。
比べて窒素は水分を含まないので温度が上がっても内圧(空気圧)は安定している。

そして水分を含まないということは「ホイール内面やタイヤ内部が腐食しにくい」ということです。水分が入った空気を密閉したタイヤ空間内に入れると、金属であるホイールが錆びやすくなるというのは簡単に分かりますよね。

 

e0287007_17245225

今まで何回かお知らせしてきた「メッキホイールの腐食」もこれが進行を早めるのです。 長い目で見るとタイヤ内部構造のスチールベルトも錆びやすくなりますね。 良いことは何もない。 
また、水分を含んだ空気は温度上昇に伴う体積変化が大きいのでこの季節、気温が高い状態でタイヤの空気温度が上がるとエア圧も上がってしまいます。

 

そして「窒素ガスが自然空気漏れには有効」ということもお知らせします。

タイヤの空気圧が自然空気漏れによって低下するのは、空気がタイヤのゴムから抜けていくからですが、空気に比べ、窒素ガスはゴムの透過率が低く空気が抜けにくいんです。

もともと空気の約7~8割は窒素ですが、タイヤに入れる空気を窒素100%に近づけることで、空気圧が低下するのを防ぐことができます。
窒素ガスをタイヤに充填しているといっても、抜けないわけではありませんので通常の空気程ではないにしろ、定期的な点検が必要になります。

 

タイヤに窒素ガスを充填するのは、新車を販売する際の乗用車のタイヤに対してよく行なわれていますが、その他、安全性を追求する航空機のタイヤや走行性を重要とするレースカーのタイヤなどにも、窒素ガスが充填されています。

 

ただし、注意するべき点は窒素ガスが空気漏れに有効なのは「自然空気漏れ」に対してです。

タイヤのバルブやホイールとバルブの取り付け部・ホイールと、タイヤの接地部分などから漏れが生じている場合は、空気でも窒素ガスでも同様に空気圧は低下します。

ですので窒素ガスを充填したからと言って定期的な点検は必須なのです。

 

t02200146_0480031913627914785

 

夏タイヤへの履き替えシーズンに入っておりますが、履き替えのタイミングで窒素ガスを入れてみてはいかがでしょうか?
タイヤフィッターでは1台分2,160円(税込)で充填ができます。ご用命があれば作業時にお伝え下さい。

 

よろしくお願いします。

 

 

この記事のコメント

人気記事

    まだデータがありません。