車をお持ちの方に知っておいてほしいこと。

車をお持ちの方に知っておいてほしいこと。

みなさんこんにちは!

早速ですが、車を運転していると、異物を踏んだりしてタイヤの空気が抜け、パンクしてしまうことがあります。

その後スペアタイヤや応急パンク修理キットを使って一時的に車を走らせて、パンク修理やタイヤ交換をするという流れがほとんどかと思います。

これで一安心。(?)いや、安心はまあ安心ですが、同時に気にかけていただきたいことがあります。

それは、「ディファレンシャルギア」の存在。(下写真のジャッキがかかっている部分)

なんか長ったらしい名前が出てきました。しかもタイヤじゃなくてギアです。

でも大事なことなので、車をお持ちの方は老若男女問わず、ご一読を!

「ディファレンシャルギア」、通称「デフ」とも呼ばれますが、これは車が旋回する時に左右の回転差を吸収して、車が左右にスムーズに曲がれるようにするための大変重要な装置です。

車いすにお乗りの方はよくお分かりだと思いますが、例えば右に曲がりたい時、右側の車輪の動きを抑えて左側の車輪を回転させますよね。

左右両輪同じように回転させてしまっては、ただまっすぐ進むだけ。

イメージとしてはこのような感じでしょう。

車も同じで、このデフが左右の車輪の回転差をコントロールしてくれています。

デフは前輪駆動(FF)の車は前に、後輪駆動(FR)の車は後ろ、4輪駆動(4WD)の車については前後に加え、前後の回転差をコントロールするためにもうひとつ、計3つ装着されている車もあります。

ではなぜタイヤとは別にギアも関係するのか?細かい話にはなりますがお付き合いください。

例えば前輪駆動車に乗っていて、右前のタイヤがパンクしたとしましょう。

もしスペアタイヤを積んでいたら、パンクした右前のタイヤを外して、そのままスペアタイヤを右前に付ければいいと思われる方が多いかもしれません。

もちろんこれでも走れないことはありません。応急タイヤとしての役目は果たしてくれるでしょう。

ただスペアタイヤはほとんどの場合、車内スペースの確保や省スペース化の観点から、元々装着されているタイヤより外径が小さく作られています。

それを駆動輪側(この場合は右の前)に付けてしまうと、ディファレンシャルギアが常に働いている状態になり、後々のトラブルの原因となることがあるのです。

じゃあどうすれば良いか?

この場合は右後ろに付いているタイヤを外して右前に装着させ、スペアタイヤは右後ろに付けるのがベターです。

なのでパンクした右前のタイヤは最初は外さずに、①右後ろを外す→②スペアタイヤを右後ろに装着→③右後ろに付いていたタイヤを右前に装着。

前輪駆動車の場合、後ろのタイヤはただ回っているだけ(自転車でいう前輪のイメージ)なので、左右で外径差があってもさほど影響はありません。

(前輪駆動車で後輪がパンクした場合は、そのままパンクしている箇所にスペアタイヤを装着すればOKです。)

ただでさえパンクして焦っている中で難しいかもしれませんが、この作業ができると運転手も車もより安心です。

尚、後輪駆動車に関してはこの逆の作業を行います。

そして新しいタイヤを付ける時は、他の3本と同じ銘柄のタイヤだとしても、摩耗度合いが違うため、先ほどの前輪駆動車のケースでは右前に付いているタイヤはそのままで、右後ろに新しいタイヤを装着させるのがベターです。

同じタイヤサイズでもタイヤの銘柄や摩耗度合いが違うと、これも少なからずディファレンシャルギアに負担をかける原因となります。

さらに細かい話になると、前後でも摩耗度合いが異なる為、先ほどの前輪駆動車のケースで車にとっての最善策は、前輪の2本のタイヤを新品タイヤに交換することです。

そうすることで、前後2本ずつの摩耗度合いを揃えることができます。

4輪駆動車に関しては、例え1本だけパンクしたとしても、4本とも新品換えてしまうのが最善策です。

ただそうは言っても、やはり費用が心配ですね。

なのでタイヤに何らかの異変を感じた場合、慌てずにまずはタイヤフィッターにご相談下さい!

原因を探りタイヤ内面の状況を確認し、修復可能な場合はパンクの内面修理を行い、新しいタイヤを買わなくても既存のタイヤをそのまま使える場合もあります。

デフへの負担も心配する必要はありません。

必要でしたらタイヤのお見積もご提示可能です。

話が逸れてしまいましたが、「ディファレンシャルギア」の存在と重要性を知っていただけたでしょうか?

車をお持ちの方は、覚えておいて下さいね!

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