タイヤのハブ塗装とは
車のオーナーさんのなかには、愛車をかっこよく見せたいという方もいらっしゃるでしょう。単に見た目を変えたい場合、タイヤやホイールなどを交換するパーツ交換はもちろんですが、もっと簡単にできる方法があります。それが「ホイール塗装」です。
ホイール塗装は手軽で誰でもできる半面、あまり車に詳しくないと、ハブなどの塗装してはいけない部分に塗料がかかってしまうこともあります。
今回は、そうしたケースを写真付きでご紹介しながら、合わせてホイール塗装の禁止部分に塗料が塗られるとなぜいけないのか、理由をご説明いたします。
タイヤとホイールとハブの関係
タイヤもホイールも、単独で機能することはできません。
車には、センターハブといってホイールを受け止めるための台座があります。センターハブにホイールを取り付けることで、初めてタイヤとしての役割を果たすのです。
センターハブをはじめとしたハブ部分に何らかの異常があれば、安定した車の走行を維持できなくなります。
次の2枚の写真をご覧ください。
ホイールボルト（ナット）が当たる部分。
ホイールと車体が当たるハブ部分。
いずれも別の部品と密着する部分ですが、タイヤフィッターでは、この2か所への塗装をお勧めしていません。
なぜ、塗装してはいけないのでしょうか。
塗装してはいけない箇所とその理由
塗装したボルト部分やハブ部分に部品を締めこんでいくと、時間の経過とともに塗料が割れて落ちていきます。すると、そこにわずかな隙間が生まれ、部品同士の密着を妨げてしまいます。この状態で車を走行すると、思わぬ車の事故やトラブルを招く可能性が高くなってしまうのです。
もし、メーカー純正部品の塗装仕上げホイールを見る機会があれば、部品同士が密着している部分がどのようになっているか、ぜひチェックしてみてください。ボルトとの接触部分とハブ部分に塗料が塗られていないことが、よく分かります。
自分で塗装するのが難しければ、塗装業者にお願いしましょう
ホイール塗装は、そのための機具を持っていればどなたでも簡単にできます。自分でホイール塗装をする場合は、ハブなど車の故障の原因となる部分をきちんとマスキングしてからにしましょう。逆に、業者に依頼する場合、ハブ部分に気をつけて塗装してくれるか、必ず確認しましょう。
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