ランフラットタイヤも得意です!!!

ランフラットタイヤも得意です!!!

皆様 いかがお過ごしでしょうか。・・・
今日はまさに蒸し風呂・・・・・ 昨日に引き続きの雨。嫌ですね。

昨日は多少涼しかったのでよかったのですが、今日は暑い・・・・・

みなさん水分はしっかり補給してくださいね。室内でも熱中症になるっていうんだから怖いっすよ。

ここ最近、夏前の需要なんですかね?忙しくさせていただいておりまして、お問い合わせもいただくのですが、

「ランフラットタイヤ作業できます??」 なんてお問い合わせも少なくありません。

我々タイヤフィッターは自信をもって 「はい」とお答えできます。ぶっちゃけた話をすると、ランフラットタイヤの作業は

基本がしっかりわかっていないとできませんね。ただタイヤが硬いから・・・  って話ではないんですよ。(苦笑)

今日はランフラットタイヤについて知っている方も知らない方もお勉強です。

通常のタイヤは、パンクしてしまうとすぐに走行不可の状態になります。
しかし、走行中にパンクして空気圧がゼロでも、時速80km/h以下で80kmの距離を走ることができるのが「ランフットタイヤ」なのです。
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これなら万が一、急なパンクがおきても車の揺れを抑え、修理工事などの安全な場所まで移動することが可能なのです。
一般的なランフラットタイヤの仕組みは、タイヤのサイドウォール部分を「サイド補強ゴム」で補強した「サイド補強型」が採用されています。
さらに、空気圧がなくなった場合は補強ゴムが荷重を支えます。
しかし、いつまでも走っていられるわけではなく「80km/h以下のスピードで80km以内まで」などと、空気圧ゼロで走行できる条件が定められています。

また、空気圧が失われたタイヤは変形、発熱します。その発熱を抑制するためにビード部分の強度を高める、ビードフィラーに低発熱性のゴムを使用しています。
さらに、パンク時にタイヤがホイールから外れることを防ぐため通常よりも太いビードを使用するなど、さまざまな技術によってパンク時の走行を可能にしています。

ランフラットタイヤはパンクしたら性能が失われてしまうというお話が一部で出回っているようですが、けしてそうではありません。
当然セロプレッシャーで走り続ければ、熱により内部構造はボロボロになるでしょう。それは使用不可です。しかしそこまで走行をしていなかったり
近くにタイヤショップがあったなど、早い対処ができていればパンク修理で処置が可能な場合もあります。
※内部構造の状態によってですが・・・・ タイヤとホイールを分離させてタイヤに裏側をチェックする必要があります。

実はこのランフラットタイヤ、性能が良すぎるためパンクしても、多くのドライバーが気づかないという事があります。
そこで装着車には、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS・タイヤ空気圧監視システム)が装備されます。
簡単に言うと、警告が出たら、パンクの可能性があると認識することができるというシステムです。

​​ちなみに一度空気圧が低下した状態で走行すると、ランフラットタイヤとしての性能は損なわれてしまうためパンク修理はできず、新品交換が必要となります。
ランフラットタイヤは、1990年代に米国市場でシボレー、リンカーンなどに採用されたがあまり人気が出ず特殊なタイヤとして認識されるのみでした。
しかし、1999年からBMWが積極的に装着車の投入を開始し、2003年にはロールスロイス ファントムにミシュラン社のランフラットタイヤが準装着されました。
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この他、2001年にルノー、2002年にアウディなどが続々とオプション設定となり、
現在ではレクサス、NSX、マセラティー、プジョー、ポルシェなど名だたる高級車にも装備されています。

初期、第二世代から第三世代に進化しており、ユーザーから不満の多かったゴツゴツした硬い乗り心地についても改善され続けています。
ベンツには「メルセデス・ベンツ承認タイヤ」と呼ばれるランフラットタイヤが存在し、その目印はタイヤに刻印された”MOE”または”MOExtended”マークです。
ノーマルタイプでは”MO”となり、Mercedes Originalの頭文字だそうです。
ダイムラー本社では過酷な条件でのテストを繰り返し行い、ベンツ車にふさわしいと判断したタイヤのみをMOタイヤとして承認するという徹底ぶりです。

しかし今年、性格に合ったクルマのみに採用をするとして、ノーマルタイヤと両方のラインナップになりました。

これだけ多くの車種に装着されているのには理由があります。
【メリット】
・パンク後もしばらく走行できる
・パンクによる事故の防止
・スペアタイヤが不要
・軽量化による燃費の向上

これらのメリットが挙げられ、省資源化など、利便性はもちろん、環境にも配慮されたタイヤだということがわかりますね。
【デメリット】
・タイヤサイズが少ない
・販売価格が高い
・販売店舗が少ない
しかし、メリットに挙げたように、パンクによる事故防止には大きな効果が期待できるので、これは是非今後も積極的に採用していって欲しいと思いますね。

勉強になりましたよね(笑)

今日はこの辺で、  ではでは。

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