テンパータイヤ
こんにちは！
今日は「テンパータイヤ」についてのお話です。
よくスペアタイヤと呼ばれていますが、厳密にいうとスペアタイヤとはその車の純正サイズと同じホイール付きタイヤのことを指し、
SUV車やトラック、一部スポーツカーに多く見受けられます。
テンパータイヤとは見ただけですぐにわかる小さくて細い、上にある写真のようなホイール付きタイヤのことです。
正式名称はテンポラリータイヤ（直訳すると一時的なタイヤ）といいます。
さてこのテンパータイヤの特徴ですが、上述のように外径サイズが小さく細いです。
これは省スペースの観点からあのようなサイズになっています。
また車はタイヤのその中の空気圧によって車重を支えられているわけですが、
小さくて通常のタイヤより薄く作られているテンパータイヤは、元々付いているタイヤより空気圧が高くなければ車重を支 えきれません。
これらの理由からテンパータイヤは通常のタイヤに比べてゴムは硬めで、空気圧は420キロが標準設定となっています。
あまり使いたくないテンパータイヤですが、もしも使わざるを得ない場面があれば駆動輪ではない箇所につけることが原則です。
例えば前輪駆動車の場合、右前タイヤが使用不可能となったとします。
その場合、単純に右前タイヤを外してテンパータイヤをつければ良いというわけではありません。
駆動輪は左右で外径をそろえなければ、回転差をコントロールするディファレンシャルギアという部分を常時働かせること
になり、後に故障の原因に繋がる恐れがあります。
従って、この場合右前には右後についていたタイヤを装着し、駆動輪ではない右後にテンパータイヤをつける必要があります。
ややこしいですが、車の為にはこの方法が適しています。
万が一テンパータイヤを使わざるを得なくなった時の為に、自分の車の駆動輪は前後どちらなのか、スペアタイヤはどこにあるのか、また装着する為の工具はどう使えばいいのかを事前に確認しておきましょう。
最近の車はスペアレスの車もあり、パンク修理キットが搭載されている車も多いです。
こちらも同じく、時間があるときに使い方を確認しておくと、いざと言う時に冷静に対応できるのではないでしょうか。
本日はこれにて。
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