その名も「C3M製法」

その名も「C3M製法」

みなさん こんにちは。
武蔵村山店から発信しております。過ごしやすい陽気で、風も穏やか。
さてさて
今日はあまり知っていても役に立たないタイヤネタ(笑)
タイヤは唯一路面と接する部品でハガキ4枚程度の面積で1トン以上も有る車両の走る、曲がる、止まるを一手に引き受けている非常に重要な部品なのです。
どんなに強力なパワーが有っても、どんなに大きなブレーキシステムを装着してもタイヤの性能以上には走れません。
そんな重要な部品にも関わらず、見た目は黒くて丸い地味な部品なので、以前からお話しをしていますが、あまり重要視していない方が多いと感じます。
そんな重要なタイヤなのですが、実は人の手で作る工程が多く、非常に個体差が大きいのが現実なのです。
タイヤはゴムと言う有機物を利用した物なので、どうしても個体差が大きくなります。なので同じ商品、サイズでもアンバランス値はバラバラです。
当然タイヤ交換にはバランス調整という作業が必須になってきます。
ミシュランタイヤは、ユニフォミティ(均一性)が高く、真円度に優れているといわれています。パイロットスーパースポーツと一部のパイロットシリーズはさらに真円度が優れた「C3M製法」と呼ばれる製法で作られています。
元々レーシングタイヤを作る技術から生まれた製法で、従来製法とは全く違う製法のようで、画期的な技術のようです。
※現在一部のメーカーでも採用しているようです
普通のタイヤの内側は下の画像のような感じになっています。
画像1
IMG_3002
タイヤの裏はザラザラした表面になっており、メーカー問わずインナーライナーと呼ばれる部分です。タイヤを加硫するときにブラダーと言う風船みたいなもので金型に押し付けて加硫成型します。斜めの部分はその時の跡だと思われます。
ミシュランC3M製法の内側です。
画像2
IMG_3001

 

ツルツルです。タイヤの内側を見たことが有る方は非常にびっくりすると思います。 内側からも金型を当てたような感じです。これが剛性的、寸法的、重量的に均一性が高い所謂ユニフォミティが良い秘密のようです。
なのでミシュラン一部の商品には軽点・ユニフォミティマークがないのです。
なにが驚いたって、うちのスタッフが 「タイヤってすべて機械で作ってるんじゃないんですね」 って。 みなさん人間の手が多く加わっていることが驚きかもしれませんね(笑)
今日はちょっとした雑学でした。

この記事のコメント

人気記事

    まだデータがありません。