XL?大きいサイズ?
じめじめ~っとした天気で何だか毎日蒸し暑いですね。
自宅では既にガンガンにエアコン使用しています。
さて、みなさんがご自身でタイヤをご購入する際にはまず今装着されているタイヤのサイズを確認するのが一般的かと思います。
特に変更が無ければ同じサイズのタイヤを探しますが、タイヤにあまり詳しくない方は
新しいタイヤを購入するときに「なんだこれ?」となるある表記があります。
こちらが今までのサイズ表記
そしてこちらが新たなタイヤのサイズ表記
XL!?
なにこれ!大きいサイズ!?
と言うことで本日はこのXL(EXTRA LOAD)についてお話しさせて頂きます。
まず、EXTRA LOAD規格は空気圧および負荷能力をスタンダード規格(JATMA・ETRTO等)よりも高く設定したタイヤ規格になります。
※レインフォースド規格ともいう
詳しく説明をすると、タイヤは充填する空気の容積が大きいほど、より大きな荷重に耐えられます。
重い車を支えるためにはそれだけ容積を大きくすれば重さに耐えられますが、
車両のバランスなどの問題で限界もありますね。
そこで登場エクストラロード規格のタイヤ。
内部構造を強くする(耐圧力を強化する)ことによって、タイヤの大きさを変えずにスタンダード規格よりも空気圧を高く設定できるようにしています。
例としてタイヤサイズ「215/45R17」を挙げると、
日本のJATMA規格とヨーロッパのETRTOスタンダード(STD)規格のロードインデックスは87なのに対して、
エクストラロード(XL)規格は91となっています。
つまり、タイヤのサイズを変えずに負荷能力を高めることができるのです。
※ロードインデックス:荷重指数。タイヤ規格で定められているタイヤが負荷できる最大負荷能力を示す数値。
純正のタイヤサイズ(JATMA規格タイヤ)195/65R15から、215/45R17のエクストラロード(XL)規格タイヤにインチアップした場合を例にして、
新車装着タイヤの指定空気圧が210kPaとして、下の表を見ると負荷能力が570kgとなります。
この負荷能力570kgを満たすためにはエクストラロード(XL)規格タイヤでの空気圧は270kPa必要であることがわかります。
空気を多く入れると負荷能力が増えるので、エクストラロード規格(XL)のタイヤを装着していても、
スタンダード規格と同じように空気圧調整を行っていると負荷能力が不足する場合がありますので月に一度は空気圧の点検を行いましょう!