ちょいと小話を一つ・・・
え~梅雨なんかどこ吹く風で夏の蒸し暑さが本番を迎えた今日この頃、体がだるいのなんのって・・・。しかも仕事にでれば家族の為に職場で埋もれて、怒られて、疲れて帰ってくりゃカァちゃんにどやされて、もう大変ったらありゃしない。男の人はそうかもしれないけど女の人だって家事に育児にてんてこまい。旦那が帰ってくりゃ見たくもない顔を見せつけられて、あれだの、これだのの嵐。毎日大変だわこりゃ。
それでも人間やっぱり心休まる時があるから次もがんばれるってもんです。やっぱり夏を迎えて仕事終わりにはキンキンに冷えたビール!この駆けつけ一杯がうまいっってなんの!その感覚が忘れられなくてですね、とある近所の馴染みの飲み屋に行ったんですよ。そこで久々にちょっと前まで飲み友達だった「ゲンさん」ってのがいましてね。こいつがまた元気な奴でしてね。しっかしその時はめずらしく暗い顔してたんです。気になって聞いてみると・・・。
「いや~!ゲンさん!!どうしたの浮かない顔して~」
「おう!おめぇか~。そりゃ浮かなくなるってもんよ。」
「なんでぇ~、そんな辛気臭ぇ顔してないで話してみなよ。」
「実はな、この間うちの知り合いなんだが、飲酒運転で捕まっちまって・・。」
「そりゃ~おめぇ大変なこった!飲んだら乗るなってあれほど言ってんじゃないかい。結構飲んじまったんかい?」
「ビール500缶2本飲んだは飲んだらしいんだ。でもな、あいつが言うには酔いが抜けるまで寝たって話しなんだわ、これが。」
「どれくらい寝たんだい?」
「1時間くらいって言ってたな」
「そりゃ~あんたぬけねぇって!いいかいゲンさん。そいつに会ったら教えてあげてくれ。まずアルコール単位ってぇのがあるわけよ。それをお酒にかえると、ビール500ml1本、日本酒1合、焼酎0.6合、ワイン200mlで1なわけよ。もちろんこれは目安だからな。んでそのアルコール単位1を消すのに3~4時間はかかるって話しだぜ。
もちろん人それぞれだから個人差があるとくりゃもっとかかるってもんよ。あんたの知り合いが飲んだのって500缶2本だろ?ってぇことは1時間やそこらでお酒なんてぇのは消えないってことよ。」
「ほぅ。おめぇ詳しいな。なんでもな、そいつ結構お酒が強くてな、これぐらいなら大丈夫と思ったらしいんだわ。んで念には念をということで寝たらしい。」
「ゲンさん。運転てぇのは判断力も重要なんだ。飲酒運転をするとまず正常な判断力が鈍る。んで鈍ったおかげで間違った操作をしてしまう。判断を間違ってしまったら取り返しがつかないこともある。現に飲酒運転のせいで車が暴走し、それに巻き添えを食らった人だっている。たかだかまぁいいやの考え一つで一生かかっても返せないようなことになるんだ。」
「そうだったんかい・・・・。やっぱり飲んだら乗るな!ってことだな。」
「そういうこったな。しっかしゲンさん!ここの飲み屋に顔だすなんて久々じゃないかい。近くに用事でもあったんかい?」
「いやー久々にここの飲み屋に来たくなってよ~。ちょっと遠いから車で来ちまった。」
「今なんて?」
「車で来ちまった。」
「大将!!ゲンさんに代行タクシーを!!」
お後がよろしいようで。
夏になるとキンキンに冷えたビール等飲みたくなるシーズン。しかし飲酒運転だけは絶対しないでみんなで楽しい思い出ができるようにしましょう!!
※写真はネットから拝借しております。上記の物語はフィクションです。氏名、写真等は一切関係ありません。