まだそのタイヤと付き合うの?もう別れるの?
本日のテーマでもある「クラック」。昨日の説明していますがクラックとはタイヤの劣化に伴う「ひび割れ」のことです。
先日、「クラック三大要因」としてブログで掲載させていただきましたが、今回はクラックしている男・・・失礼(笑)タイヤについてです。
早速ですが写真をご覧ください。
ありゃりゃ・・・。結構ひび割れがでています。
実はこれ、いろいろ因果関係はありますが、いわゆる「経年劣化」です。空気圧管理不足ではありません。
タイヤはゴムでできています。そして年数が経つにつれて弾力性がなくなりひびが入りやすくなるのです。これがいわゆる「経年劣化」。何度となくブログでもバルブの交換がなぜ必要なのかというところで触れていますがタイヤにも同じことが言えるのです。
実はこのタイヤ、買った当初の新車時のタイヤだったのです。ですので製造年2007年!よく持ちこたえてくれました(笑)
普段は買い物程度でそんなに距離も乗っていらっしゃらなかったということもあり溝はなかなか残っています。今回車検の為、この機会に替えようと決心されたそうです。
ここまでが状況説明です。それでは少し考えてみましょう。
タイヤとはそもそもトレッド部からぶった切ってみるとかなり薄いのです。
こんなに薄いのにこれで車の重量を支えているのです。ちなみに少し説明すると・・・
ほんの少しだけ詳しく説明するとまず内側からインナーライナー、カーカス、ベルト、トレッドという形になります。
・インナーライナー ゴムシートが貼られていてチューブの役割でもある空気漏れを防いでいる役割を果たします。インナーライナーがあるからチューブレスでOKなのです。
・カーカス タイヤの骨格を形成するコード層の部分のことで、タイヤの受ける荷重、衝撃、充填空気圧に耐える役割を持っています。このカーカスの放射状に配置しているからラジアルタイヤなのです。
・ベルト トレッドとカーカスの間に張られた補強帯のことで、カーカスを締め付け、トレッドの剛性を高めます。
・トレッド 直接地面に設置する部分のことで、カーカスを保護するとともに摩耗や外傷を防ぎます。あとは皆さんご存知だとは思いますが表面にはトレッドパタンが刻み込まれており、濡れた路面で水を排除したり、駆動力・制動力が作用した際のスリップを防止したりします。
簡単ではありますが上記をふまえて話を戻します。
この薄い断面の中にこれだけの役割があってそれでタイヤとしての性能を全うしています。ということは・・・・。
よく見てみると写真から向かって右側のひび割れに向かって斜めになっているのがわかりますか?これはあくまで推測なのですがひび割れたところのカーカス部が損傷し、内圧に耐えられなくなって少しずつ盛り上がってしまっていると考えられます。
そうなると・・・このまま乗り続けていくとこの状態での走行はトレッド(ゴム)面の剥離を招き、バーストしてしまうという結末が待っています。
ここまでが「まだそのタイヤと付き合うの?」です。ここからは「もう別れるの?」
クラックもといひび割れが少しでも入ったら交換しなきゃいけないのか。
答えは「否」です。
下の写真をご覧ください。
JATMA(日本タイヤ協会)が案内しています、ひび割れのチェックシート。ここにも書いてあるようにポイントなのが内部にまでクラックが達していないこと。
少しのクラック程度であれば要観察で済むので、程度によっても変わってくるのはもちろんのことなのです。しかし、人間にはひび割れの関係でも元に戻るかもしれませんが、タイヤは元には戻りません。何が言いたいかというとしっかりその後のタイヤの状況を観察することが大切なのです。
タイヤは人間の恋愛と違って消耗品であり交換必須のものであります。しかし、だいぶひび割れているけど溝があるから大丈夫、少しでもクラックが入ったら危ない、と思っていませんか?他のタイヤショップさんなんかも少しのクラックで交換をすすめられたという話もよく聞きます。現状の状態に応じて判断していくことも大切なんです。もし、迷っているのであればタイヤフィッターにご相談ください。・・・ただし、タイヤですよ(笑)?
本日は「そんな男とまだ」・・・失礼(笑)「そんなタイヤとまだ付き合うの?もう別れるの?」ということでこの辺で失礼させていただきます。
↓
というのはまだでして(笑)
ここからは告知です。
タイヤフィッターがついに3店舗目を府中にオープン「タイヤフィッター府中店」が10月3日オープンします。
東八道路、府中試験所の近くでもある前原交番!そこから新小金井街道へ!
甲州街道府中駅より若松町2丁目交差点より新小金井街道へ!
新小金井街道沿いになりますのでわかりやすい店舗になります。
詳しくは「タイヤフィッターで検索」!!